法律コラム

みお神戸が注力するAI・IoT法務のご紹介

この記事の概要

みお神戸支店では,新時代の法律問題に対応するために,先進的な研究に取り組んでいます。その中で注力している分野の1つが,AI・IoT法務です。今や「AI」という言葉を聞かない日はありませんが,それが法律とどのように関係しているのか,解説いたします。

※ この記事は、当事務所の季刊誌「MIOPRESS」の「神戸支店だより」で掲載した記事を一部改変したものです。

 

みお神戸がいま注力している分野「AI・IoT法務」

「みお神戸」では,2018年春から,AI・IoT法務のサービス展開を始めました。「AI」「IoT」という言葉は,テレビや新聞などでよく目にするようになりましたが,「法務」とどのように関連するのか,多くの方が疑問を持たれることと思います。

今回は,そもそもAI・IoT法務とは何か,そして,なぜ,神戸からサービス展開をスタートしたのかについて,ご紹介したいと思います。

神戸のいま

2018年は,「神戸港開港150周年」という,神戸にとって歴史的な年でした。

神戸は,1868年(慶応3年)の神戸港開港以来,世界に開かれた港町として発展を遂げてきました。古くから,鉄鋼・造船などの産業を支える高度なものづくり技術をもった中小企業が数多くあり,これらの企業が,神戸の産業を支えてきました。

神戸はいま,IT分野の若手起業家の支援に力を入れています。アメリカのシリコンバレーとの交流支援や,アフリカのルワンダとのIT分野での経済連携など,世界に開かれた港町らしい独自の取組みによって,「若者に選ばれるまち」を目指しています。

これからはAI・IoTの時代

IT分野において,最近特に注目されているのが,「AI」と「IoT」です。AI・IoTは,今後,私たちの日常生活にとって欠かせない存在になるといわれています。IT分野の若手起業家からも,AI・IoTの分野は「注目の的」です。

AIとは?

AIとは,Artificial Intelligence,つまり,「人工知能」の略語です。人工知能について簡単にいえば,コンピュータに,色々なことを認識させたり,判断させたりと,まるで「人間の脳」のようなことをさせようという技術のことです。

AIは,「ディープラーニング」という技術によって,飛躍的に進歩しています。ディープラーニングは,人間の脳内にあるニューロンと似た仕組みをコンピュータ上で再現して,コンピュータに自分で学習をさせる技術のことです。例えば,Googleの自動翻訳やFacebookの自動タグ付け機能などは,このような技術を応用したものです。

最近では,顔色を見て相手の感情を判断するAIや,人と自由に会話をするAIの研究も進められています。ドラえもんの世界のように,人間とロボットが友だちになれる時代も,決して遠い未来ではないかもしれません。

IoTとは?

IoTとは,Internet of Things,つまり「モノのインターネット」の略語で,世の中の様々なモノをネットワークでつなぐ技術のことです。スピーカーに話しかけたら,自動で家電のスイッチを入れてくれたり,知りたいことを教えてくれたりするCMがありましたが,あれも,IoTの技術の1つです。照明,空調,テレビ,その他,家の中にある様々なモノをネットワークにつないでコンピュータで管理する「スマートホーム」が,すでに実用化しています。

IoTの技術は,工場での生産管理や農業の自動化など,産業面でも様々な分野に応用されています。また,最近話題になっている「自動運転」も,IoTの技術の1つです。

AI・IoT法務とは?

AIやIoTは,かつてSF映画で見たような世界を現実のものにする「夢の技術」です。ただ一方で,AIやIoTの技術が普及することで,今後様々な法律問題が起きるのではないかと懸念されています。

例えば,IoTは,様々なモノをネットワークにつないでしまうので,いわゆるハッキングによって,大切な個人情報や企業の大切な情報を盗まれてしまう危険があります。

また,車の運転や病気の診断など,AIが私たちの日常生活にかかわりを持つようになれば,AIの判断ミスによる事故が問題になってきます。実際,アメリカでは,自動運転の試験走行をしていて交通事故が起きてしまった例があります。

他にも,IoTで集めたデータの取扱いの問題や,知的財産の問題など,AIやIoTには,様々な法律問題があります。

AI・IoT法務とは,このようなAIやIoTに関連した様々な法律問題を取り扱うものです。

AI・IoT法務の難しさ

AI・IoT法務は,これからの社会にとって必要不可欠なものとなりますが,一方で,取扱いの難しい分野でもあります。なぜなら,AIやIoTに関する法律問題の多くには,複雑な技術的問題が絡むからです。

AI・IoT法務を取り扱うには,法律的知識だけでなく,技術的知識も必要です。

みお神戸の思い

今後,神戸でゼロからスタートしたIT分野の若手起業家が,新時代の神戸の産業を支えていくことになると思います。そして,このような若手起業家の多くが,今後の時代を見据えて,AI・IoT技術の研究・開発を進めています。

「みお神戸」は,開設から6年目の新しい事務所であるからこそ,神戸で新しいことに挑戦しようとする若手起業家を「法律の力」で応援していきたいという思いがあります。そのような思いから,AI・IoT技術の研究・開発を行っている企業に向けて,法的サポートを本格的に展開していきたいと考えています。

AI・IoT法務を取り扱ううえでは,弁護士にとって専門外である技術的知識についても学ばなければなりません。ですから,「みお神戸」では,AI・IoTに関する技術的情報を日頃から収集して,研究を行っています。

最近では,2018年10月はじめにインテックス大阪で開催された「第1回ものづくりAI/IoT展」に参加して,最先端の技術についてお話をうかがいました。

おわりに

「みお神戸」では,AI・IoTについて研究した内容を,「コラム」として支店サイトで公開しています。ご興味のある方は,ぜひ一度,「みお神戸支店のサイト」を覗いてみてください。