法人向け法律サービス商標

平成29年9月,日本で初めて,歌詞やフレーズなどを含まない,音楽のみの商標登録が認められました。その1つが,CMでおなじみの,大幸薬品「正露丸」のラッパの音です。

平成27年4月の商標法改正で,「音」「動き」「ホログラム」「色彩」「位置」といった新しいタイプの商標登録が認められることになりました。商標というと,会社名や商品名といった「言葉」や,「マーク」のイメージが強いですが,今後は,CMで目にするおなじみのシーンや,耳にするだけで商品を思い出すあのメロディが,次々に登録商標となっていくことが予想されます。

ちなみに,米国等の諸外国では,「匂い」や「味」,「触感」などにも商標登録が認められており,日本の商標制度はまだまだ最先端とはいえません。

①商品・サービスのブランドはあなたの会社の宝物

あのラッパのメロディに商標登録が認められたのはなぜでしょうか。それは,長年のCM戦略(ラッパのCMは,1951年から放送されています。)によって,日本人のだれもが,あのメロディを聞いただけで「正露丸」を思い出すほどに,ブランドイメージが定着していたからです。もっとも,商標登録が認められるまでには2年半もの歳月を要し,その間に,CMの放送記録など,1000件にも及ぶ資料を提出したとのことです。
企業が,ここまでの努力を重ねて商標登録を目指すのはなぜでしょうか。それは,一度商標登録が認められれば,商品・サービスについて基本的に無期限で商標の使用を独占でき,企業のブランドイメージを守り続けることができるからです。

商標には,その商品・サービスが,いったいだれのもので(出所表示機能),どのような品質のものか(品質保証機能)を明らかにして,さらに,CMなどに使用されることで,ブランドイメージによって購買意欲などを促進する機能(宣伝広告機能)があります。まさに,商標は,企業が長年の努力によって培ってきたブランドイメージを守るための,かけがえのない宝物です。

②商標という大切な宝物を盗まれないために

あなたの会社では,社内の大切な財産を,どうやって守っていますか。例えば,貴重品や機密情報の入ったファイルであれば,金庫に保管したり,セキュリティサービスと契約したりして,盗難を防いでいるのが通常です。

では,あなたの会社の商標は,どうやって守りますか。もちろん,形のない商標に鍵をかけることはできません。しかし,商標を全く保護しなければ,いつか,あなたの会社の商標を模倣して,ブランドイメージをまるごと奪い取ってしまう企業が現れるかもしれません。

そのような事態を防ぐためには,「商標登録」制度を活用することが不可欠です。「商標登録」を行うことで,指定した商品・サービスにおいて商標の使用を独占したり,類似した商品・サービスに類似の商標を使用する企業に対して,差止め請求や損害賠償請求などの法的措置をとることができるようになります。

商標登録をせずに放置しておくと,もしかすると,あなたの会社の商標を,先に別の企業に商標登録されてしまうかもしれません。ひとたび商標を奪われてしまうと,それを争うのは容易なことではありません。大切なブランドイメージをまるごと奪われて涙を流す前に,「商標登録」制度を活用してください。

当事務所では,「商標登録」を検討されている企業に向けて,法的アドバイスや出願までのサポートを行っております。また,出願後に拒絶理由通知(審査官からのこのままでは登録できない旨の通知)があった場合にも,意見書作成の支援などによって,商標登録を目指して手厚くサポートいたします。

③あなたの会社の商標権を侵害されたら

ひとたび商標登録を終えたら,これで安心ということはありません。悪質な企業は,商標法の規制を無視して,あなたの会社のブランドイメージを悪用しようと画策してきます。

例えば,あなたの会社で健康食品を開発して,300円でインターネット販売を開始したとします。それに目をつけた悪質な企業が,特に健康効果のない自社製品に同じ商品名を付けて,200円でインターネット販売をはじめたらどうなるでしょうか。第1に,インターネットでその商品を検索した人の多くが,200円という安値に飛びついて,模倣品のほうを購入してしまうかもしれません。そうすれば,商品シェアを奪われてしまいます。第2に,模倣品を購入した顧客が,「全然効果が出ない」と口コミをはじめて,あなたの会社のイメージを打ち壊してしまうかもしれません。このようにして,あなたの会社は,商標権侵害によって大打撃を受けてしまうかもしれません。

このような事態を防ぐためには,商標権侵害を発見してすぐに,適切な対応をとる必要があります。第1に,悪質な企業に対して警告書を送り,商標権侵害をやめさせる方法があります。第2に,それでも侵害が続く場合には,差止め請求や損害賠償請求などの法的措置をとることが考えられます。

当事務所では,「うちの会社に似た商品・サービスを見つけた」というご相談をいただいた場合,迅速に法的アドバイスの対応を行い,その後の警告書送付や訴訟などの法的措置まで手厚くサポートします。「何となく似ている気がする」というお悩みでも,気軽にご相談ください。

④あなたの会社に商標権侵害の警告書が届いたら

商標権侵害への対応は,必ずしもこちらから攻める場合とは限りません。もしかすると,あなたの会社が,商標権侵害を理由に他社から警告を受けるかもしれません。

もし,「ただちに商品の販売をやめてください」という警告を受けた場合,あなたの会社は泣き寝入りするしか方法がないのでしょうか。決してそのようなことはありません。

第1に,あなたの会社に警告をしてきたその企業は,本当にその商標を使用しているのでしょうか。仮に,その企業において3年以上商標使用歴がないのであれば,不使用取消審判という方法で,商標権の効力を争えるかもしれません。仮に,その企業が,あなたの会社が商標登録をしていないことを悪用して,特に使用予定のない商標を登録していたにすぎない場合,このような手段が活用できることがあります。

第2に,「そもそも相手の企業が登録している商標とは似ていない」「商標は似ているが,指定商品とは全く異なった商品に使用している」などと主張して,侵害をしていないと反論することも考えられます。このような反論をする場合,過去の裁判例や審決例を調査して,商標や指定商品の類似がないことを積極的に主張する必要があります。

第3に,仮に商標権侵害を認めざるを得ないとしても,相手の企業と適切な交渉を行うことが,その後の企業活動にとって重要となります。例えば,相手の企業と交渉を行い,対価の支払を条件に通常使用権を許諾してもらうなどのライセンス契約を締結することが考えられます。

このように,商標権侵害の警告を受けたとしても,様々な対応策があります。

当事務所では,「商標権侵害の警告を受けてしまった」というご相談にも迅速に対応し,「争う」か「折り合う」かという重要な岐路において,道しるべとなります。

そして,「争う」べきときは,相手の企業への反論の検討から,審決例・裁判例の調査,商標権の効力を争う審判・訴訟対応まで対応し,「折り合う」べきときは,迅速な解決に向けて和解交渉を行います。

⑤商標に関するお悩みは当事務所までご相談ください

当事務所では,商標登録のサポートから,商標権侵害への対応まで,商標に関する様々なお悩みを解消するために手厚くバックアップしています。

「たまたまインターネットでうちの商品と何となく似ているものを見つけた」など,ささいなことからでもけっこうですので,商標に関するお悩みがあれば,お気軽に当事務所までご相談ください。

ご相談はこちら